取捨選択

うちにはテレビがありません。ホントにないんです。電気屋で見かけるテレビとパソコンがくっついたようなものもありません。ラジオもありません。新聞もとっていません。雑誌も購読しているものはありません。今のところ情報源はインターネットだけですが、それも最近は見る時間が減りました。

何故か？

僕にとってそれは必ずしも必要ではない、または即時性を持って知らなくてもよい情報であり、その媒体だからです。テレビで放映されている番組で本当に有益なものはありますか？せいぜいニュースと天気予報くらいですが、それも郵政民営化がどうとか景気の踊り場がどうとかリアルタイムで知る必要はありますか？天気予報もかばんに折りたたみ傘を忍ばせておけばとりあえず事は足りませんか？

内容の希薄な、取るに足らない情報に埋もれる時間を持つよりは自分の趣味に没頭したほうが遥かによい。また、内容が吟味され価値のある書物を熟読するほうがよほど有益であると思う。書物はあふれるほどあるが、真に読む価値のあるものはどれほどあるだろう。底の浅い科学を下敷きにもっともらしく書いた、いわゆる「トンデモ本」などはその読むに値しない最たるものであろう。

情報化社会と言われる今。あらゆるメディアから濁流のように情報は流れてくる。しかし自分自身にとって必要不可欠なものはそのうちのわずかである。良い書物を探しあてるのは難しい、インターネットから有益な情報を得ることはもっと難しい。私たちは自分に必要な情報は何なのか、もう一度考えてみる必要がある。